「おもいっきり笑顔になれなかったり、
自信を無くしたりしないためにも、
成長期にしかできない矯正治療を」
小児矯正
成長期の子供に対する歯列矯正である「小児矯正」はあごの骨の成長具合と矯正開始時期を合わせることが大切です。
この開始時期の違いによって治療結果に大きな差や、メリット・デメリットが発生します。
治療開始の目安は、6歳臼歯(一番最初に生える奥歯の永久歯)の萌出や前歯の生え替わり後などで、その時期に上顎と下顎の咬み合わせがズレている場合、それを改善したり最小のズレにとどめる治療を行います。
また、矯正歯科治療は、治療をしても追いつかないほどあごが成長する「思春期性成長」時期には行わないことが一般的です。
小児矯正のメリット
1.綺麗な歯並びに仕上がる
顎の成長をある程度コントロールできるので、見た目が自然で良い治療結果が得られます。
2.歯を抜かない治療
顎が狭かったりする場合、顎を広げたり、顎の成長を正しい形に促したりする事で、不必要な抜歯の可能性を減らす事ができます。 例えば成長後に矯正治療をした場合、永久歯抜歯が必要なケースでも、小児期から矯正治療を行う事により、非抜歯での治療が可能になる確率が高くなります。
3.顎の歪みや曲がりの程度を減らす
顎の成長期において、かみ合わせが正しくない状態が続く事により、顎の変形の悪化することがあります。 あごの成長が残っている時期にかみ合わせを改善してあげる事により 、バランスのとれた偏りの無いかみ合わせに改善される可能性も十分あります。
4.コンプレックスの解消
目立つ部分の歯並びを早めに改善する事によって、健全な精神発達の環境を整え、コンプレックスを解消する事ができます。
小児矯正のデメリット
1.治療期間が長くなることがある
小児矯正はほとんどの場合、あごの骨の成長が終わる15歳前後まで経過を観察する必要があるため、矯正期間が長くなることが多いです。
2.大人になってから再度矯正が必要になることがある
受け口の場合には骨格的な問題も大きいため、大人になってから外科矯正が必要となるケースがある。
3.治療の結果に差が出る
お子様本人が治療に協力的でない場合には、良い治療結果が出にくくなります。
4.むし歯になりやすい
矯正中は複雑な形をした装置をつけるため、磨き残しがでることが多く、虫歯になりやすくなります。 注意深く歯のケア(ブラッシング)を行いましょう。
このような歯並びの場合は早期矯正治療をすることをお勧めします。
出っ歯(上顎前突)
上の顎が出ているものを上顎前突(じょうがくぜんとつ)と言います。
反対咬合(はんたいこうごう)
下の顎が出ているものを反対咬合(はんたいこうごう)と言います。
叢生(そうせい)
そして前歯が生えるすき間が無く、歯がデコボコに生えてしまうものを叢生(そうせい)と言います。
開咬(かいこう)
上の顎と下の顎が咬み合わずに開いているものを開咬(かいこう)と言います。
上記4つの咬み合わせの症状を示している場合には、早期矯正治療をすることをお勧めします。また、永久歯の生えるすき間のないくらい顎が小さく、歯がでこぼこに生えてしまいそうな場合、スペースの管理を行っていくことにより簡単な治療にて良い歯並びを得ることが出来ます